大切にしていること

米作りの聖地。
古代日本の王国「丹後」の酒

京都市内から北へ車で90分。大陸を望む日本海の丹後半島は古墳時代~弥生時代にかけて強大な力を持ち発展した丹後王国と呼ばれた地域。この半島には古墳が6000基も出土しており、出土品からガラス細工や製鉄の技術の高さがうかがえます。強大な大国の衣と食を支えた、養蚕、稲作技術は、近代のこの地域の主幹産業になりました。特に与謝娘酒造が位置する与謝野町加悦谷は、酒呑童子の鬼伝説が残る大江山山系の水の恵みによって、豊かな米作りの地となっているのです。

家族一丸で行う。
代々受け継がれた酒造り

1887年からこの地で酒蔵を始めた与謝娘酒造。創業以来、酒蔵の裏山の中心へとつながる横井戸から、花崗岩で自然濾過された清水を仕込み水に使用。また江戸時代から続く木造の酒蔵は、温度・湿度において最適なコンディションを保ち、気候変化の大きい京都北部の酒造りを支えています。当酒造は代々、酒造りは家族を中心に実施。醸される酒の息吹を見逃さないために、蔵と住居が連結しており昔から変わらない酒造りのスタイルを守り続けています。

「お酒が、地域が、大好きだから」
6代目の新たな挑戦

「もっとたくさんの人にお酒を楽しんでもらいたい」与謝娘酒造の6代目社長兼杜氏、西原司朗は大の日本酒好き。代々受け継がれた酒造りの技術を生かし、伝統的な日本酒はもちろん、新たなお酒の開発に着手。未来の世界標準を目指した低アルコールで飲みやすい日本酒や、フルーツのお酒など。その土地ならではの滋味を楽しむワインの考え方「テロワール」を取り入れ、原料には与謝野町のものを使用。風土の味わいを醸すことにこだわります。